地球的視野に立った環境に優しい空港、エコ・エアポートをめざす成田空港では
「Naritaエコ川柳」の作品を募集している。
空港とエコロジー、なかなかすぐにはイメージが結びつかないが、その取り組みの一端をご紹介
してみよう。たとえばAPUの使用削減、という課題がある。APUとは航空機の補助電源装置
のことで、メインのジェットエンジンがOFFの状態のときに小型エンジンを稼働させて機内の空調や
照明の電力を供給するシステムだ。たいてい航空機の最後尾に装備されている。航空機に搭乗
して出発を待つ間、一瞬照明やエアコンが切れるのを感じたことはないだろうか。この瞬間に動力源
がAPUからメインエンジンに切り替わるのである。
便利なシステムのAPUだが、一方で排気ガスと騒音発生の源となっている。そこでこれに変わる
GPUと呼ばれる固定スポットに設置された地上動力装置を稼働させて環境負荷を軽減させる、
という地道な取り組みが行われている。
こうした姿勢を一般にも周知したい、という思いもあるのだろう。成田空港では
エコ川柳の作品募集を行っている。しかも今回で6回目なのである。少しだけ過去の入選作を見てみよう。
■温暖化 嘆く地球の 涙雨
■気配りと エコの心で おもてなし
■エコの国 第一印象 成田から
こう言ってはなんだがあまりインパクトのある作品が見当たらない。どうだろう皆さんも
応募して優秀賞を狙ってみては。公募レース界の穴場かも知れません。