それは走行距離日本一の路線バスで。谷瀬の吊り橋などの秘境渓谷美と温泉郷で有名な奈良県十津川村。紀伊半島中央部の山あい深く、遠いところ、というイメージが強い。

この村には近鉄大阪線の大和八木駅からJR紀勢線・新宮駅を結ぶバスが通っているのだが、このバスはなんと路線バスでは走行距離日本一を誇る路線だと言う。その起終点間の距離166.9km、停留所の数が167というまさに「ハンパない」長距離バスで太川さん蛭子さんも真っ青のロングランである。そして肝心なことはこのバスを使って十津川村へ往復するとその運賃が実質タダになってしまうキャンペーンが実施されているということだ。

まず行きのバスでは所定運賃を払い、ドライバーから乗車証明書を受け取る。十津川村の宿泊施設にチェックインの際乗車証明書を提示すると行きのバス代がキャッシュバックされる。と同時に帰りのバスの無料乗車券が交付される。帰りのバスにはこの無料乗車券でタダ乗り!というフローで往復無料旅が実現する。クルマで走る自由な旅もいいが、たまに時間に縛られる路線バスの旅も新鮮なのではないか。

ちなみに大和八木駅から十津川村湯泉地温泉(とうせんじおんせん)までの所要時間は約4時間。同村にはこのほかにも十津川温泉、上湯温泉がありゆったりとした湯めぐりが楽しめる。キャンペーンについての詳細は奈良県南部東武振興課サイトを参照されたい。