今年2015年に国内で注目を浴びたのはなんと言っても金沢市を中心とした北陸地方。もちろん北陸新幹線の開業効果です。では来年2016年は?ふたつの要素に注目です。ひとつはやはり新幹線。既報のとおり3月には北海道新幹線が新函館北斗まで開通しますので東京以北の東北新幹線の沿線からは北海道・道南地方への観光客の増加が見込まれています。そうしてもう一つは主要先進国首脳会議、6月の伊勢志摩サミットです。
従来サミットを観光に結びつけようという発想はあまりありませんでした。考えて見れば当然のことでサミットが開催される地域では開催期間中とその前後には非常に厳重な警備体制が敷かれてとても観光どころの雰囲気ではなくなります。余談ですが筆者は2008年の北海道洞爺湖サミットの際札幌にいたのですが街じゅうが全国パトカー大博覧会状態になったのが最も印象に残っています。各国首脳が通過する前には警視庁のパトカーが猛スピードで露払いをしていました。北海道警察が霞んで見えたものです。閑話休題。しかし三重県はサミットをなんとか地域活性の起爆剤にしようとはりきっています。その第一弾が「美し国、まいろう。伊勢志摩キャンペーン 伊勢神話の旅」。開催期間は10月1日から来年3月31日まで。まずは神頼みか、と言うなかれ。伊勢神宮への参拝者数はこのところ毎年1千万人を超えており、根強い人気を誇っている。キャンペーンでは域内の隠れた観光スポットやグルメを紹介して誘客を計っています。最寄りの空港はセントレア・中部国際空港で、ここから三重県の県庁所在地である津市まで高速船で45分です。